【Blog】神奈川県葉山町でLEGO Education Scienceを実施しました。
先日、神奈川県葉山町の教育委員会様からご依頼をいただき、葉山町立上山口小学校にお邪魔して、放課後授業としてLEGO🄬Education Scienceの授業を実施してまいりました。
参加してくれたのは20名強の、しかも1年生から6年生まであらゆる学年の子どもたち。
私たちのような初めて会う大人に物おじすることなく、これは先生方も含めてですが、とても暖かく元気に迎え入れてくれました。
6学年が一堂に会するということで、どのような形で実施するかは非常に頭を悩ませた部分でした。
カリキュラムは何を実施すればいいのか? 真ん中の学年である3・4年生向け? 先取りで6年生向け? あるいはいくつかのスペースに分けて、複数カリキュラムを同時に行う?
また、LEGO🄬Education Scienceは複数人で取り組めるように設計されていて、そして複数人で取り組んでこそ得られるものも最大限になる教材です。
では1~6年生をどうやって分ける? 学年ごと? それとも混合?
……などなど、慎重に教育委員会のご担当者様と協議を重ね、ご要望を聞き取っては提案し、結果、今回は1・2年生向けのカリキュラム「カルガモのこうしん」を実施いたしました!



カルガモの親子が渡る道路をいかに安全に出来るかというソリューションをたくさん考える活動を通して、実際の自分たちの生活での交通ルールや安全な通学について学ぶ、とても面白いカリキュラムです。
もちろんそのまま実施しては、上級生の子たちは退屈してしまうかもしれません。(ブロックとモーターがあるので、実際には全然退屈しないものですが……学びという観点ではどうでしょう?)
ということで、今回はさらに発表に工夫を盛り込み、学年によってその発表形態を変えてもらうことにしました。高学年になればなるほど、現実世界とのつながりを意識した内容に挑戦してもらうことに。

開始してみるとまず感じるのは子どもたちの伸び伸びとした姿。
私たちは基本的に子どもたちとの双方向コミュニケーションを通して授業を進めますので、こちらからの問いかけに返事がない場合は……ということも想定していきますが、まったくの杞憂。むしろ手が上がりすぎて困るという珍しい状態でした。
どの学年の子もすごく積極的に考えてくれて、低学年はとても素直・真摯でありつつ「えっ、普段の生活でそんなところまで気付いているの!?」とハッとさせられるようなアイディアを。
中学年はすごく自由で躊躇の無い独自性あふれるアイディアを。
高学年はテクノロジーにまで目を向けたクールでスマートなアイディアを。それぞれ想像力と創造力を遺憾なく発揮してくれました。
活動中一番驚いたのは発表の時です。 学年越えて仲が良い!
他学年の子同士で距離を取ることなく自然と発表者の周りに輪を作っている姿が非常に印象的でした。学年混成チームでの活動でも問題なさそうで、次またお邪魔する機会があれば是非そんなことも出来たら楽しそうだなと思いました。

上山口小学校は自然に囲まれたとても素敵な環境で、素敵な子どもたちと先生方との交流を経て、こちらとしても素敵なものに触れることの出来る1日でした。

葉山町ではさらに2か所の公立小学校で同様の活動を予定しており、今から楽しみです!
体験会実施後、先生方にお話しをお伺いしました
- 1年生から6年生まで、同じ教材で学ぶことができたことが良かった
- 子どもたちが「答え探し」ではなく、自由に発想して取り組むことができていたのがすごく良い
- 1年生の子ども達が集中して話を聞いていたのが印象的だった
- 6年生が飽きてしまうか心配だったが、夢中になって話し合いや組み立てをしていた
- レゴブロックを通して、楽しく学べるのが良かった
- それぞれの発表を見て「しっかり考えて取り組んでいたんだなぁ」と感じた
- 「これが正解」ではなく、子どもたちの意見やアイデアを取り入れてグループで活動するのが良い